なんとなく沈んだ気分に…。切り替える方法は?

https://laundrybox.jp/magazine/mentalcare-03/

A1.新鮮な空気を胸いっぱいに吸い、日光を浴びましょう
いったん落ち込むとどうしても内に内にこもりがちになり、気分も暗くなってしまいます。そのまま放っておくと血流も悪くり、元気もどんどん失ってしまい、さまざまな不調につながります。中国には「冬の日光浴には、人参湯(元気が出る漢方薬)を飲むのと同じような効果がある」という言葉もあります。特に背中には「督脈(とくみゃく)」といって体を温める経絡が通っています。

できれば自然の中で新鮮な空気を胸いっぱい吸って、散歩しながら背中で日光を浴びると少しずつ心も体もぽかぽか温まり、気持ちも切り替えられます。今は人と会いにくいご時世なので、TV電話や電話などで友達や家族といっぱい話して、いっぱい笑うのもすごくいいですよ。


A2.日々の過ごし方など「変えられること」に目を向ける
今の状況では、「変えられること」と「変えられないこと」の2つがあるはずです。気持ちが落ち込んでいるときは、「人と会えない」「出かけられない」などの「変えられないこと」の方に意識が向いていることが多いのではないでしょうか。そういうときこそ、「変えられること」に目を向けてみましょう。例えば、日々報道される感染者数は自分一人だけが頑張ってもすぐに変えることは難しいですが、感染しないように免疫力を高め、自分の身体を整えるような過ごし方に変えることはできますよね。私のお客様では、上を向いて普段よりちょっと大股で歩いてみる、朝起きて日光を浴びる、お灸をして自分でメンテナンスするなど、「まずは今日からできること」を実践されていますよ。

また、思考のフレームを身につけておくことも有効です。事実は変わらないけれど、解釈を変えることはできます。こういった思考の「型」を身につけると、ポジティブな気持ちに切り替えやすくなります。「コロナ禍で大変だけれど、より健康になるために身体のメンテナンスをするタイミングになった」など、考え方・捉え方次第でいくらでもポジティブな方向に自分を導くことができます。


A3.自律神経を整える入浴がおすすめ
おすすめするリラックス法はズバリ、入浴です。湯船にゆっくり浸って頭の中を「無」にすること。忙しい日々を送る中で入浴はどうしてもおろそかになりがちです。お湯は、ややぬるいくらいの温度がちょうどいいです。湯面の高さは心臓よりも下になる位置で、体に負担をかけず、ゆったりと時間をかけて体をほぐしましょう。入浴により、日中乱れがちな自律神経を自然に整えることができます。また、決まった時間に入浴することで生活リズムを維持することができ、昼夜逆転生活の予防にもなります。忙しく、不安定な日常なときこそ、入浴は心にも体にも効果的です。

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