今すぐできる! ボタンひとつでエアコン節電対策

例年より早い梅雨明けで全国的に猛暑日が続き、熱中症予防のためにもエアコンの使用は必須の状況です。一方で電力供給のひっ迫により、節電も求められています。


両立は難しいように思われますが、実はリモコンの「ボタンひとつ」の操作で効果的な節電対策ができるといいます。その方法について、ダイキン工業コーポレートコミュニケーション室広報グループの重政周之(しげまさ・ちかし)さんに伺いました。


(1)【風量】は「自動」に

熱中症予防のためには節電を意識し過ぎて無理にエアコンを止めず、適切な使用が大前提ですが、そのうえで簡単・効果的なリモコンボタンの設定はどのようにすればいいのでしょうか。


「まず、風量を『自動』に設定してください。『微風』や『弱風』はファンの回転音が静かなので、節電効果が高いイメージがありますが、実は風量が少ないと設定温度まで室温を下げるのに時間がかかってしまい、その分だけ無駄な電気代がかかってしまうのです。


これに対して『自動』の場合は、大風量で室内を一気に冷やしてくれます。さらに風量が強まって体に適度な風が当たようになると、体感温度が下がって涼しく感じられる効果もあります。


風量を強めるとわずかに消費電力は増えますが、温度を下げていくときに比べるとわずかかで済むのです」(重政さん)

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(2)【風向き】は「水平」or「上向き」に

風向きにもいくつかの設定がありますが。

「風向きは『水平』『上向き』にしてください。冷たい空気は上から下に向かう特性があります。そのため、エアコンを付けたときに冷たい空気が部屋の下部にたまって、温度ムラができてしまうことがあります。


温度ムラができてしまうと、エアコンが上部の熱い空気を吸い込んだとき、機器が“部屋はまだ冷えていない”と判断して、部屋を冷やしすぎてしまう場合があります。この際に無駄な電気を使ってしまうことになるのです。


この温度ムラをなくすために、風向きを『水平』『上向き』にしておく必要があります。そうすると部屋の上部に冷たい空気がはき出され、自然と下部へ向かって下りてくるので、温度ムラができにくくなります」(重政さん)

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https://weathernews.jp/s/topics/202207/070125/