「首」温活のすすめ

おうち時間が増えて、スマホ視聴やパソコン作業での不自然な体勢で首のコリが気になるという人が増加中!

首コリは単に不快なだけでなく、神経を圧迫して全身の不調につながる場合も...。

そんな時は首温活がオススメです!


重い頭を支える首の血流悪化がコリの原因!

そもそも首コリの原因は?

頭は6~8kgもの重さがあり、それを細い首から上半身全体で支えています。しかし、スマホ視聴やデスクワークで前かがみの姿勢を続けると、頭の重心がずれて首後ろだけに重みがかかり、負担が倍増します。そのため首の筋肉が緊張することに。

また首は筋肉量が少なく血流が少ない上、露出され冷えることでより血流が悪くなりがち。目の疲れやストレス、運動不足でも血流が悪化。それらの原因が重なって緊張した首の筋肉に溜まった疲労物質が流されず滞り、コリ固まってしまうのです。


首内側の神経と血管を圧迫することで不調に

筋肉が不快なだけの肩コリと違い、首コリにはさらに問題が。

首のコリは、首の内側で背骨に沿って走る神経の束と血管を圧迫し、全身に張り巡らされた自律神経への伝達を阻害します。血液に含まれた、神経への栄養も届きづらくなります。

自律神経は体温、内臓など全身を司っているので、働きが乱れることでめまい、胃腸の不快感、頭痛、不眠、冷えなどの不調につながる恐れが。


首の保温と血流アップで「温活」して体調改善へ

そんな首コリからの全身不調には首をしっかり冷えから守る首温活がオススメ。

首を温めることでコリ固まった筋肉がじんわりほぐれます。それにより神経と血管への圧迫が改善されるので、神経の伝達も血流もスムーズに。

セルフでのストレッチやリンパドレナージュなどのサロン施術も温活の一種。物理的にコリをほぐしながら血流を促すことで首から全身を温め、あたたかな血液を全身に巡らせます。

首には太い血管があるので、張りをやさしくゆるめれば血流を促すことでぽかぽかして、温かな血液が全身に巡ります。冷えやだるさなど、不調感の改善につながります。


首コリ生活習慣チェック

毎日繰り返す生活習慣は、首コリの要因に。

以下の項目に3つ以上チェックがつく生活をしている人は、首コリの危険度が高めです。

・パソコンやスマホ使用が1日6時間以上

・仕事や食事の際、気づくと猫善になっている

・首周りの開いた服を着ることが多い

・全身の冷えを感じることが多い

・長時間同じ姿勢でいることが多い

・湯船に浸かる入浴はあまりしない

・運動不足になりがち


上で紹介した要因の他、首周りが開いた服で首の太い血管が冷えたり全身が冷え性な人、長時間同じ姿勢でいる人、入浴しない人、運動不足な人は血流悪化でコリが加速します。


石原新菜(イシハラクリニック副院長)

帝京大学医学部卒業後、同大学病院の研修医を経て父・石原結賓のクリニックで副院長に。漢方医学を主眼に診療。

「身体を温める漢方で不調を治す」(PHP文庫)他、著書も多数。


https://beauty.hotpepper.jp/