間質性肺炎・肺線維症・COPD

肺炎とは、肺胞の細胞がつぶれてしまい、呼吸をしても十分な酸素量が得られなくなってしまう病気です
肺胞は再生しないため、軽症でも、一生後遺症が残り、行動制限がなされます
肺炎症の重大性を周知させなかったがために、国民は危機感を感じずに行動自粛や感染予防を怠ったがゆえ、感染爆発となったと思う


2021年1月21日 12時04分
https://mainichi.jp/articles/20210121/k00/00m/040/104000c
福岡県は21日、小川洋知事(71)が20日の公務後に福岡市東区の九州大学病院に入院したと発表した。県によると、せきや息苦しさがあることから「慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)」の疑いがあり、1週間程度、検査入院する。小川知事は2020年12月にも肺炎の疑いで検査入院。公務復帰後も記者会見などでせき込む姿が見られ健康不安がささやかれていた。


COPD(慢性閉塞性肺疾患)COPD(慢性閉塞性肺疾患)
肺胞は再生しないため、いったん破壊されると機能は回復しない。 COPDの患者が、風邪やインフルエンザなどにかかると、それが原因となって病状が急激に悪化することがあります。 重症化すると、呼吸困難、喘息のような発作、痰の量が増える、肺炎などの症状が出ます。


https://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/interstitial_pneumonia/
間質性肺炎・肺線維症はこんな病気
「呼吸」とは、吸った空気(吸気)を気管から続く気道を介して、末端の肺胞という小さな袋にまで運び、肺胞の周りの「間質」の中を流れる毛細血管中の血液に酸素を与えるための作業です。間質性肺炎は、この間質にさまざまな原因による炎症が起こり、壁が厚く硬くなって(線維化)、血液中に酸素が取り込まれにくくなる病気です。症状としては、歩行やそのほか日常生活の中で身体を動かしているとき(労作時)に感じる息切れ、痰(たん)を伴わないせきなどが現れます。比較的ゆっくり進行する病気であるため、症状を自覚した段階ではかなり病気が進んでいることもあります。
線維化が進むと、蜂巣肺(ほうそうはい)と言われるような多数の穴(嚢胞)がCTなどで確認できます(肺線維症)。

間質性肺炎の原因としては、職業上の粉塵吸入やペット飼育などの住環境、薬剤や健康食品(薬剤性肺障害)、関節リウマチ他の膠原病などさまざまなものが知られていますが、原因がはっきりしない間質性肺炎を「特発性間質性肺炎」と呼び、一定の基準を満たすと公費負担の対象となります。

診断のためには、医師の問診・聴診などの診察、血液検査、肺活量などをみる呼吸機能検査、胸部X線やCTなどの画像検査を行いますが、場合によっては気管支鏡や胸腔鏡(きょうくうきょう)などで検査入院を必要とすることもあります。呼吸器科の専門医を受診するのがよいでしょう。

間質性肺炎・肺線維症の治療法
特発性間質性肺炎・肺線維症以外の間質性肺炎は、ステロイドなどの薬がよく効くものもありますので、どのタイプの間質性肺炎であるかの診断が重要です。特発性間質性肺炎・肺線維症は徐々に進行する場合が多く、難治性で今のところ特効薬はありませんが、抗線維化薬やステロイドと免疫抑制薬の併用、NAC(Nアセチルシステイン)吸入などを症状に応じて行います。病気が進行して血液中の酸素が不足すれば、在宅酸素療法が必要になります。
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